まちがいだらけのサプリ選び

本当に効くサプリメントを知りたい人におすすめ

まちがいだらけのサプリ選び

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著者:金沢和樹

初版発行:2011年12月

著者:金沢和樹とは

京都大学大学院食品工学終了後、神戸大学で助手へ。
神戸大学大学院農学研究科教授、コープこうべ顧問を務める。
日本においてサプリメントの火付け役と言われています。

概要

いまやサプリメントは数多くの種類があり健康の為に取り入れている人も多いと思います。しかし、その効果はどうでしょうか?効果を感じないけど飲んでいる人や、実際効果を感じて飲み続けている人もいるでしょう。

サプリメントを開発する上で、効果ありき試験をしたり、効果が出るような試験をしたり、試験管内で効果が出るような状態で実験をしたりという事が実情としてあります。

つまり、研究の結果としての効果ではなく、効果ありきの実験で商品化されているのです。

この背景には効果が無ければ学会にも受け付けてもらえない、研究者としての成果もない。逆に少しでも効果があれば、そこを強調され、商品が作られたりしています。もちろん、科学的に公平な実験による結果で開発されたサプリメントも存在します。

しかし、専門家から見て首をかしげてしまうサプリメントが販売されている事実があります。

基本的に人間は糖質、脂質、タンパク質を体内で消化、分解して身体で使われ生命維持になります。

しかし、食べ物の中には生命に必要のない成分もあります。エネルギーにもならない不要なものです。

実はサプリメントはこの不要な物を食物から科学的に取り出したものです。

不要なものが体内に入っても、体に悪影響がでるまえに排出されますが、一時的には作用は起きます。サプリメントの効果はこの作用によるものだと言います。

健康に良い作用だというのは、副次的な研究効果で、本来はその成分が体にどう影響し、生命維持に必要なのか、生命の働きにどうかかわっているのかを明らかにする事です。それが解明されてはじめて、その成分が健康に良い影響があると言えるのです。

しかし、現状は試験でちょっと効果が出ただけで、その部分を取り上げて、商品化しています。それを長期的に摂ったらどうなのかも分からない状態でです。

本書では生命を栄養科学の面から解説し、サプリメントの「ほんとうに効く」「効かない」を解説しています。

本当の栄養、サプリメントの知識を知る事で、「ほんとうに効く」「効かない」が判断できるようになります。

サプリメントに興味がある方は是非、読んでいただきたい本です。

一般に言われているサプリメント情報の本質が分かるかと思います。

目次

第1章 サプリにまつわる大きな勘違い

第2章 正しくやせる

第3章 美しさを保つ

第4章 疲れにくくする

第5章 老いをおさえる

第6章 病気を防ぐ

第7章 長い目で健康を維持する

第8章 正しいサプリメントの摂り方

第9章 健康は日々の食生活から

読みどころ

読めばすぐ効く!病気を防ぐために必要な栄養素とは?
間違いだらけのダイエットサプリ! 正しいダイエットとは?
老化を抑えるのにもっとも効果的な栄養素とは?

読めばすぐ効く!病気を防ぐために必要な栄養素とは?

病気はいくつであろうとしたくない物ですが、栄養としては何を摂れば病気にかかりにくくなるのでしょうか。その答えが神戸大学大学院教授である金沢和樹氏の著書「まちがいだらけのサプリ選び」にありましたのでご紹介させていただきます。

まず、体を病気から守るには体の恒常性を保つことが大事です。この恒常性を維持する事で病気にかかりにくくなります。

この恒常性を維持をするのに必須なのがビタミンミネラルになります。

人間が生きていくために必要な栄養素である糖質、タンパク質、脂質が充分な役割を果たすのにビタミンミネラルは必須です。逆に言うと、ビタミンミネラルが不足すると体調が悪くなり、さらに不足して欠乏すると重症な病気になり兼ねません。

ビタミンミネラルが不足するだけで体はすぐに、疲れ、だるい、めまい、肌荒れ、口内炎などの不調が出てきます。これらは病気の前兆であることもありますので、病気の予防にはまずは、ビタミンミネラルを十分に摂りましょう。

ビタミンミネラルのサプリメントの選び方

ビタミンミネラルはすでに調整方法が確立されており、低価格でもきちんとした品質のものを提供できるようになっています。価格に惑わされず、大手メーカーであれば安価な物でも安心でしょう。

逆に、ビタミンミネラルサプリメントで特別な調整と称して価格を上げた商品は利益目的な事があると思うので、特に特殊なビタミンミネラルである必要はありません。

その他にどんな栄養素が有効か
活性酸素を除去するビタミンC

健康の敵ともいえる活性酸素を除去するビタミンCは必須です。摂取推奨量は100㎎とされていますが、多くの研究から足りない事は分かっています。日常生活の食べ物では足りないので、サプリメントを活用するのは良い事でしょう。

細胞膜を作るDHA,EPA

肉や魚など食べた脂肪酸はすぐに細胞の膜になります。細胞膜は非常に重要で、細胞を形作る以外に、細胞が生きるために必要な物不要なものを行き来させます。またタンパク質など体の成分作る酵素となり、エネルギー生産の場となります。

脂肪酸は他にも重要な役割があります。それはエイコサノイドというホルモンを作っている事です。エイコサノイドは体に異変が起こると素早く対応します。

DHAやEPAの海の脂肪酸と言われ、神経細胞が活発に活動するには必要です。

また陸の脂肪酸というのもあります。これはミトコンドリアが充分にエネルギー生産するのに必要です。

古代からの民間薬プロポリス

プロポリスはハチが色々な木や草花から樹脂を集めたもので、多くのポリフェノールを含んでいるとこが特徴です。ミツバチがプロポリスを作る時に、ハチの唾液を混ぜて作る事で、消化酵素が含まれる事になり、結果ポリフェノールが人体に効く形に変わっているのです。

ヨーロッパでは古代から民間薬として使われてきておりポリフェノールの抗酸化作用による効果だと考えられていますが、科学的根拠はまだないようです。

体の健康監視役にβグルカン、フコイダン

βグルカンと言えばガン予防というイメージが強いと思います。

しかし、実際はどうなのでしょうか?

そもそもβグルカンは体内でどのような働きをするのか?βグルカンは消化管の表面細胞に働きかけて体全体にシグナルを伝えます。そしてそのシグナルに対して体が対応するのですがこれを「免疫応答」と言います。

例えば体内に敵がらしき物が入ってきた場合、「徹底的に殺す」か「適当にあらたっておこう」という2択になります。どちらのするかはβグルカンの種類によるのです。

シイタケのβグルカンは適当タイプ、アガリスクは徹底的タイプなど食品によってそのβグルカンの働きが変わるそうです。

では徹底的タイプの方が良いのではと考えてしまいますが、実はそうでもありません。

例えばアガリスクの場合、免疫応答が強いがために、体をアレルギー体質にする可能性があるようです。

がん患者ではない人はこういったリスクがあるので、この手のサプリメントを摂取するのであるなら、適当タイプのβグルカンを持ったものが良いです。

シイタケ、シメジ、ナメタケ、エノキダケなどです。これらを長期的に摂ることがおすすめです。

フコイダンもガン予防で知られていますが実際どうなのでしょうか?フコイダンは水に溶ける食物繊維で、ガン予防に対しては、強い効果ではなく、大腸の炎症、炎症性腸炎などの少しずつ軽減する程度のゆるやかな効果だと言えます。

またフコイダンはサプリメントよりも食品から摂るのがベストです。フコイダンは昆布に多く含まれていますが、昆布はフコイダンと同時にアルギン酸という食物繊維と混ぜ合わせて、にじみでてぬるぬるとさせます。これにより腸炎を抑える効果がアップします。

つまりフコイダンだけを取り出したサプリメントでは効果が少ないと言えます。やはり食品から摂るのが理想です。

間違いだらけのダイエットサプリ! 正しいダイエットとは?

今回、サプリメントの火付け役と言われている金沢和樹医師が推奨する正しいダイエットの知識と方法をご紹介します。非常に本質的な話なので参考になるかと思います。

まず、人間も含め動物と言うのは飢餓との闘いで生き延びてきました。その名残が体にも残っています。

動物は食べたい時に食べられないので、食べられる時に沢山食べて体内で脂肪として蓄えます。これは人間も同じで脂肪を蓄えるという機能が備わっています。人間の場合、脂肪のメイン貯蔵庫と言えるのが皮下脂肪になります。現代人は皮下脂肪は要らない物というような捉え方をしていますが、皮下脂肪は通常、怪我や寒さから守ってくれる大事な役割を果たしています。

しかし、この皮下脂肪の容量をオーバーして脂肪を蓄えるようになるとそれは問題です。皮下脂肪以外と言うと、体のちょっとした隙間に付く脂肪、つまり体脂肪や、内臓の周りに付く内臓脂肪などは体にとっては良い脂肪ではりません。

これらの悪い脂肪が付くと体の機能に障害が出る可能性もあります。

しかし、先ほど言った皮下脂肪は適度にあれば体を守ってくれる好ましいものなので、その違いは理解するべきでしょう。

現代人は必要以上に痩せすぎようとする傾向にあります。今一度ダイエットと言う概念を考え直す必要がありそうです。

サプリメントで痩せることは出来るのか?

先ほども書いたように人間は脂肪を蓄えるようにできています。これを止めることは出来ません。もしこれを止める場合、病気になるしかないと言ってもいいでしょう。

痩せるサプリメントは基本的に体を病気にするものです。事実、ダイエットサプリによる健康被害は出ています。

基本的に痩せるには、自身の活動量と食事量を合わせる事です。これ以外にありません。

著者の金沢医師はダイエットのポイントとして「腹八分目で、出来るだけ運動をするように心がける」「長い目で痩せる」この2つがコツだと言っています。

ダイエットサプリの成分の検証

ここで実際にダイエット効果を謳っているサプリメントの成分を効果があるのか検証してみましょう。

脂肪を消費させるジンゲロン、ピペリン、カプサイシン

脂肪の燃焼を促進する事で有名なのが辛味成分です。生姜のジンゲロン、胡椒のピペリン、唐辛子のカプサイシンなどは良く聞くと思います。これらは「痛覚の刺激」のよって脂肪や栄養の消費を促進させるという感じです。

しかし、辛味は血圧を上げるという副作用があります。

もしこの辛味成分をサプリメントで摂取した場合、脂肪などの栄養素を無理やり引っ張りだすことになるので血圧だけが上がる事になり兼ねません。食事から辛味成分を摂る分には、食物の栄養素が利用され、蓄えられる量が減るので太る事が抑えられます。

こういった辛味成分でのダイエットはサプリメントではなく、食事から普通に摂取した方が、ダイエット効果が得られるでしょう。しかし、摂り過ぎには注意してください。

糖の吸収を防ぐギムネマシルベスタ、アラビノース

摂り過ぎた糖質を小腸から吸収されるのを防ぐというサプリメントは多くあります。これは実際効果のある物があります。

数千年の歴史があるギムネマシルベスタやアラビノースという食物繊維です。これらは糖の吸収を防ぐので肥満防止にはなります。

しかし、これはサプリメントとして摂るのはあまり意味がありません。というのもギムネマシルベスタやアラビノースは食べた糖の吸収を防ぐのですから、食事と一緒にとらないと意味がありません。食事をしながらサプリメントも一緒に食べるという形になってしまいます。

老化を抑えるのにもっとも効果的な栄養素とは?

人間が活動する際、酸素は必須ですが、酸素を使う際、必ず活性酸素というものを作ります。しかし、この活性酸素は強い酸化力があり、あらゆるものを酸化、つまり錆びさせてしまいます。

この活性酸素が原因で、高血圧、心筋梗塞、糖尿病など様々な病気にかかりやすくなります。

健康で元気でいるためにはこの活性酸素による酸化を防ぐ必要があります。もともと体内にも活性酸素を除去する機能はあるのですが、現代人の様な暴飲暴食などにより、体内では多くの酸素を必要として、それにより多くの活性酸素を生み出し、処理能力を超えた活性酸素が生まれていると言われています。

そこで、普段から抗酸化システムとは別に、抗酸化作用のある栄養も摂る事が必要だと考えられています。

老いても元気でいる為に摂るべき抗酸化成分とは?

世の中には様々な抗酸化作用をうたう栄養素がありますが、体にも抗酸化作用のある成分を作る機能はあります。

ここでは栄養化学者である金沢和樹氏が「まちがいだらけのサプリ選び」内で推奨している、体で作り出せない抗酸化成分で、摂取する事で老化予防に効果が見込める栄養素をランキングでご紹介します。

元気に歳をとりたい方には一読して欲しい内容です。

No.1候補はビタミンEビタミンC

摂取する事でもっとも抗酸化作用の効果が得られるのはビタミンE、Cです。

これはやはり不動で、活性酸素を除去するためには摂るべき栄養素です。

No.2候補はケルセチン、カテキン

よくポリフェノールは抗酸化作用があると言われていますが、実はポリフェノールは270万種類もあると言われています。つまり、ただポリフェノールを摂ればいいという訳ではありません。抗酸化作用がもっとも高いのはカテコールという化学構造をもったポリフェノールで、そのポリフェノールがカテキンです。

ポリフェノールを意識する場合、お茶からカテキンを摂るのが効果的と言えるでしょう。

もうひとつ抗酸化作用の効果が期待できるポリフェノールがケルセチンです。これはタマネギやりんごなど野菜や果物、蕎麦に含まれています。

ケルセチンも老化予防の為に積極的に摂りたい成分です。

No.3候補はリコペン、フコキサンチン、セサミンクルクミン

三番目に摂るべき栄養素はトマトのリコペン、ゴマのセサミン、ウコンのクルクミン、昆布やわかめのフコキサンチンも有効です。

No.4候補はアントシアニン、カロテン

体内でビタミンに変わるプロビタミンであるカロテン、そして赤紫色の果実に含まれるアントシアニンも抗酸化作用が強い成分です。

No.5候補はエリオシトリン、コーヒー酸

エリオシトリンはレモンに含まれる抗酸化作用のあるポリフェノールで筋肉の老化予防き期待されています。

コーヒー酸はコーヒーなどに含まれるポリフェノールの一種で動脈硬化予防、血栓予防、ガン予防にも効果があると言われています。

以上。歳をとっても元気でいるために摂るべき栄養素でした。これらはサプリメントで補っても構いませんが、やはり食事から摂る事を心がけましょう。

著者の金沢氏曰く、これ以外の抗酸化成分は効果は上で挙げた成分よりは効果が期待できないとの事。

また「まちがいだらけのサプリ選び」ではさらに詳しく、サプリで摂ると効果的なものも記載されております。参考にしてみてください。

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